【インテリア専門学校では伝えきれない】
インテリアアドバイザーとコーディネーターの違い
インテリアアドバイザーとコーディネーターの違い
インテリアに興味があり、将来インテリアに関わる仕事がしたいと考える方もいるでしょう。
しかし、インテリアに関わる仕事にもさまざまなものがあります。その中のインテリアアドバイザーとインテリアコーディネーター、どちらも名前にインテリアと付きますが、両者の違いをご存じでしょうか。
今回は、インテリアアドバイザーとインテリアコーディネーターの違いについてご紹介します。
住環境をコーディネートする
インテリアアドバイザーとは、狭い意味では日本デザインプランナー協会が主催する「インテリアアドバイザー認定試験」の合格者を指します。
試験は2カ月ごとに実施され、受験資格は特にありません。インテリアアドバイザー認定試験の特徴は、試験が在宅受験である点です。試験会場に足を運ぶ必要がないため、仕事の休みが合わない、地方在住だが近くに試験会場がないことなどを心配しなくても良いというメリットがあります。
試験の難易度はそれほど高くないため、これからインテリアの学習をしたい初心者にもおすすめの資格です。
一方、広い意味でのインテリアアドバイザーとは、企業のショールームやインテリアショップなどでインテリアについてのアドバイスを行う職種を指します。
住宅販売会社で働くインテリアアドバイザーであれば、クライアントにヒアリングを実施し、希望に添った住宅を提案します。
インテリアコーディネーターとは
インテリアコーディネーターとは、個人宅や住宅ショールームなどの室内空間を、インテリアやデザイン、建築などの幅広い知識を駆使して総合的にプロデュースする職種です。
インテリアコーディネーターは、家具やカーテンなどのインテリアメーカーや住宅メーカー、リフォーム会社、そして建築設計事務所などで活躍しています。
インテリアに関する専門知識はもちろん、デザインや設計にも精通している必要があります。 インテリアコーディネーターになるために絶対に必要な資格はありませんが、公益社団法人インテリア産業協会が認定する「インテリアコーディネーター資格」の保持者も少なくありません。
インテリアアドバイザーとコーディネーターの違い
すでにご紹介したように、インテリアアドバイザーは広い意味ではクライアントにインテリアについてのアドバイス・提案を行う職種です。一般的にはインテリアアドバイザーがインテリアの設計を行うことはありません。
例えば、「自宅に知人を招いてホームパーティーをしたいので大きめのテーブルが欲しいが、4人家族のため普段はそんなに大きなものはいらない。どんなテーブルならちょうど良いだろうか」「リビングを開放感のある部屋にしたい。どんな家具を選べば良いだろう…」「子供が生まれたので収納を増やしたい」などの要望に応えます。
一方、クライアントの内装空間をつくり上げるインテリアコーディネーターは、アドバイスするための知識だけでなく、デザインや設計についての深い知識も持っていないと務まりません。インテリアアドバイザーは、インテリアコーディネーターの仕事の1つである、アドバイス業務に特化した職種であるといえます。
おわりに
インテリアアドバイザーとインテリアコーディネーターは、職務を遂行する上で担える業務の幅が大きな違いといえます。どちらの職種も絶対に取得しなければならない資格はありませんが、資格取得によってクライアントからの信用を得ることが可能です。
クライアントに対してインテリアのアドバイスがしたいのか、アドバイスを含めて総合的にインテリアをプロデュースしたいのかによって、自分に合った職種を選択することが大切です。