京町家再生提案
コンペティション
2024

京町家の保存と再生 コンペティション結果発表
2023年の作品はこちら

開催報告

スペースデザイン設計科・インテリアデザイン設計科(空間デザイン科)2年生の授業課題として、年々消えゆく京町家の再生に向けた提案を行うこの取り組み。今回も京町家友の会の小島様、京町家再生研究会の内田様にご協力いただき、室町五条にある町家の再生提案を行いました。

5月7日ウイングス京都にて、京都校、東京校の合計5チームによりプレゼンテーションが行われました。各チームよりユニークな提案があり会場は大いに盛り上がりました。当ページでは、各チームの作品画像を公開します。

この度ご協力いただいた皆様へ、心より御礼申し上げます。

※以下、小さい画像をクリック(タップ)すると作品が拡大表示されます。

最優秀賞 京都校Aチーム「燈心家(とうすみや)-尚徳学区に燈を-」

燈心家(とうすみや)-尚徳学区に燈を-

京都校Aチーム「燈心家(とうすみや)-尚徳学区に燈を-」▼


■作品紹介

私たちは町家の保全と再生を実現するために、「寄合」と「宿」の2つの業態で燈心家(とうすみや)という施設を提案しました。
“地域活性化”と“町家風ではなく本来の町家”を残したい。
これら2つの燈(寄合と宿)が将来的に、「地域に。町家に。そして未来に燈を灯す。」
そんな存在になることを願って-。

優秀賞 京都校Bチーム「町家 一滴」

町家 一滴

京都校Bチーム「環 -庭と廻る京町家-」▼


■作品紹介

失われつつある京町家。そして、そこで暮らす人々の暮らしの中心となっていた年中行事。
五条に住まう人々と訪れる人々が繋がる場であるこの場所で、町家に詰まった昔の人々の「暮らしの美学、生き方の哲学、洗練された美意識」を継ぐ。ハレとケ、古いものと新しいもの。人から人へ、次の世代へ。継ぐ、つなぐ。
町家の保存と再生に取り組む若者が中心となってクライアント様からこの町家を継ぎ「町家一滴」として文化塾と喫茶を運営し次の世代へとつなぐ。
私たちの思いも波紋のように広がっていく、この町家がその「一滴」となることを願って。」

京都校Cチーム「京町家『継(TSUGU)』」▼


■作品紹介

この店舗は①京町家のモデルハウス、②和室のショールーム、③京都の伝統工芸品を中心としたライフスタイルショップの役割を持ちます。
ー根付き広がる町家暮しーをコンセプトに、クライアント様の先々代が建てられた多くの京町家が、『暮らす場所』として未来へ繋いでいくためには、現代の生活にどう取り入れられるかを考えた結果、空間デザイン・インテリアを学ぶ私達だからできる提案となっています。
外観や間取りはほぼそのままの形を残し、季節や時期によって配置する家具やインテリアを変えていくことで、町家に住むことに興味がある方、和室離れや活用にお悩みの方に新しい提案や、ライフスタイルの発見をしていただけたらと願いを込めました。

東京校Aチーム「還コレクト(リコレクト)」▼


■作品紹介

消えてしまいそうな、けれども誰もが懐かしさを感じる日本文化を新しい形で残し未来へつなげていくことを目的とした駄菓子屋さんと着物リメイク店の店舗計画です。
駄菓子と着物リメイク雑貨を組み合わせることでお子様だけでなく大人世代や観光客の方に日本文化の新しい可能性を感じてもらうと同時に収益確保を狙います。
外観は町家の雰囲気を残しつつも、気軽に入店していただけるよう大きなロゴマークを取り付け、明るい雰囲気になるよう意識しました。

東京校Bチーム「学生町おこし団体『世世』楊梅堂」▼


■作品紹介

京都の町おこし活動を行う学生団体「世世」。その最初の拠点である「楊梅堂」として今回の町家を活用することを提案します。
町家や地域の魅力の発信、地域学校との提携した取り組み、地蔵盆などを通して地域と交流、コミュニティスペースやドリンクの提供で新たな人の呼び込み。このように複合的な活動の拠点となるよう計画していきました。
学生たちがこの楊梅堂で過ごす時間を通して、町家だけでなく京都や日本の文化を好きになり、未来に受け継いでいってくれることを願っています。