素朴なインテリアのわが家でくつろぎたいけれど、スタイリッシュで大人っぽいインテリアにも憧れる!そんなわがままを両立してくれるのがアーバンカントリーなお部屋です。
アーバンカントリーインテリアでは、ほっこりとしたカントリーテイストの空間に、アクセントとしてアイアンやタイルといった無機質なアイテムを取り入れます。今回は、アーバンカントリーなお部屋を作るインテリアコーディネートのコツをご紹介します。
目次
アーバンカントリーとは
「カントリー=田舎風」と「アーバン=都会的」は、言葉としては反対の意味を持ちますが、この2つをバランスよく組み合わせることで、穏やかながらスパイシーな雰囲気を持つ、ハイセンスなインテリアコーディネートが実現します。
アーバンカントリーインテリアは、可愛らしすぎず、とがりすぎない、家庭的な雰囲気とスタイリッシュさが程よくミックスされたインテリアテイストなので、一人暮らしからファミリーの生活にもおすすめしたいインテリアコーディネートです。
アーバンカントリーのインテリアコーディネートのポイント
アーバンカントリーのお部屋作りのポイントについて、インテリアの素材やカラーコーディネートに注目しながらご紹介します。アーバンな要素とカントリーな要素ごとに特徴をまとめてみました。
《アーバンテイストな要素》
特徴…かっこいい、スタイリッシュ
・選ぶ色
ブラック、ホワイト、グレー、スモーキーカラー
・カラーコーディネート
モノトーン、コントラストが強い
・素材と質感
アイアン、スチール、レザー、タイル、ガラス etc
アーバンテイストを演出するには、シックな雰囲気を持つブラックのアイテムがおすすめです。部屋全体のカラーコーディネートで、白×黒のモノトーンのようなメリハリを出したくない場合は、お好みの色味で揃えつつ、素材や質感を利用してアーバンな要素を足してみてください。ホワイトアイアンの家具や雑貨を取り入れたアーバンカントリーインテリアも人気です。
つや感のあるガラスやタイルは、小さな面積に取り入れてアクセントにするとカントリーテイストとぶつかりません。マットな表面仕上げのものは、素朴なカントリーテイストのインテリアとマッチしやすくなります。
《カントリーな要素》
特徴…やさしい、素朴、古めかしい、ぬくもり
・選ぶ色
ホワイト、ブラウン、ベージュ、ペールカラー、木目、小花柄
・カラーコーディネート
淡い色味で統一、植物など自然の色味、コントラストが弱い
・素材と質感
木材、古材、レンガ、石、漆喰、ボタニカル
水性ペイントであえての塗りムラ(アンティーク風)
板張り(ロッジ風) etc
カントリーテイストでは、古材を用いた木製家具や壁や天井に板材を取り入れるのが鉄板です。素朴な風合いが、アーバンテイストの持つ落ち着いた雰囲気とよくマッチします。
田舎風の雰囲気を出すには、使い古したようなデザインにDIYするのもおすすめです。壁を漆喰で塗ったり、家具を水性ペイントでカラーリングしたりするコーディネートをよく見かけます。塗りムラが残るほうがカントリーっぽさが増して見えるので、初心者の方にこそぜひ挑戦していただきたいテクニックです。
植物や自然を感じる雑貨も取り入れますが、アーバンカントリーテイストは「すっきり」とした空間にすることがポイントです。小物や雑貨を飾りすぎないよう、厳選して飾りましょう。雑貨を飾る場所と物を置かない場所を作るなど、物の数でメリハリをつけてコーディネートしてみても良いですね。
《コーディネート例》
・古材など木目強調素材 × ブラックアイアンのシンプルシャンデリア
…大人っぽいかっこよさが引き立つスタイル
・明るい色味のパイン材の床やテーブル × ホワイトアイアン脚のチェア
…色味を統一して素材でアーバンテイストを取り入れるスタイル
・濃い色モザイクタイル × ホワイト系のキッチン
…ナチュラルだけどメリハリのあるカラーで魅せるスタイル
・ホワイトのタイル床 × 木製の階段の踏み板 × アイアンの手すり
…爽やかでスタイリッシュな空間に木のぬくもりを添えるスタイル
・木製の家具や梁(はり)に囲まれた空間 × キャメルカラーのレザーソファ
…主役級家具1点でアーバンテイストを効かせるスタイル
これらはほんの一例ですが、色や素材の持つ要素を組み合わせることでさまざまなニュアンスのコーディネートが可能です。自分だけのアーバンカントリースタイルを見つけてみてくださいね。
《アーバンとモダンの違い》
インテリアテイストの中で、よく似た意味合いで使われる「アーバン」と「モダン」というワード。両方ともスタイリッシュでおしゃれなインテリアとして人気ですが、違いが分からない方も多いのではないでしょうか。そこで、ここでは簡単に2つの違いをご紹介します。
・アーバン
都会的・無機質(生き物らしさ、命を感じない雰囲気)・すっきり
・モダン
近代的・直線的・人工的・大胆・余分がない
「アーバン」も「モダン」も、すっきりとしたイメージであることは共通しています。「モダン」は人の手が加わった直線的なデザインの工業製品で大胆にコーディネートするのに対し、「アーバン」は直線的なデザインにこだわらないものの、無駄な装飾を削ぎ落して素材の良さを活かしたような、さりげない雰囲気のスタイリッシュさがあります。だからこそ、カントリースタイルとミックスしやすいインテリアテイストと言えるでしょう。
アーバンカントリーなお部屋におすすめの小物
アーバンカントリーなお部屋作りではカントリーテイストがベースとなるケースが多いですが、アーバンテイストの内装にカントリーテイストの小物を取り入れる形でも成立します。小物を活用して、ほっこりとした素朴な雰囲気とさりげないスタイリッシュな雰囲気が互いに引き立て合うバランスに調整していきましょう。
アーバン要素とカントリー要素に分けて、おすすめの小物をご紹介します。
《アーバンテイストの小物》
・アイアンのシンプルシャンデリア、ペンダント照明
・脚や背など一部がアイアンのテーブル、椅子、収納棚
・ブラックカラーのステッカー
・アイアン縁のミラー
・モザイクタイル
アイアン雑貨はさまざまな種類がありますが、植物のような細かい曲線のあるデザインのものより、幾何学模様やシンプルな形のもののほうがアーバンスタイルらしさを演出できます。モザイクタイルは、白と黒のものを混ぜて並べたり、白壁の空間に濃い色のタイルを並べたりして、色のコントラストの大きさを使いスタイリッシュに仕上げてください。
《カントリーテイストの小物》
・アイビーなどのつる性観葉植物、ドライフラワー
・レンガやレンガ模様の壁紙
大きな観葉植物よりも、こぢんまりとしたアイビーやポトスなどのつる性植物を置くと、素朴な雰囲気を演出できます。ドライフラワーは麻ひもで吊るすと、カントリーらしさが一層アップするのでおすすめです。
レンガやレンガ模様の壁紙は、全体でなくても壁と壁の入り隅部分やカウンターの下の部分などにアクセントとして飾るだけで、グッとぬくもりのあるカントリーテイストに早変わりしますよ。
おわりに
今回はアーバンカントリーなお部屋作りのコツについてご紹介しました。
アーバンカントリーは、スタイリッシュなお部屋が好きだけど生活感を抑えるのも大変…!といったファミリー世代にもちょうど良いテイストのインテリアスタイルです。やさしい素朴な雰囲気と、都会的でシックな雰囲気を絶妙にミックスさせた、ワンランク上のアーバンカントリーインテリア。さまざまな生活スタイルに無理なくフィットするスタイルなので、ぜひチャレンジしてみてください。
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