ロースタイルインテリアとは、その名の通り高さがあまりない家具のことです。高さがない分圧迫感が少なく、開放感を演出して部屋を広く見せることができます。
天井高を変えたい場合は引越しをしなければなりませんが、ロースタイルインテリアを使用すれば、天井までの空間を広く取ることは簡単です。
ここでは、狭い部屋にぴったりのロースタイルインテリアの部屋作りをご紹介します。
目次
ロースタイルの特徴
最近では西洋的な生活スタイルが普及し、背の高いテーブルやベッドなどの使用は一般的になりました。
しかし、日本人は古代から床に座る生活スタイルをとってきました。「床座」や低い位置に座る「低座」は現在ロースタイルと呼ばれ、注目されている生活様式です。
ロースタイルは決して和室だけのものではありません。カーペットや低いソファを取り入れることで、フローリング仕様の洋室にもマッチします。
また、家具が低いということは、ベッド下などの収納スペースが少ないことになります。
そのため、自分に必要なものを見極めて、必要最小限のものでの生活を実践することができるでしょう。結果的に、無駄なお金も掛からず片付けや掃除も簡単で、一石二鳥です。
空間にゆとりができると、精神的にもゆとりが生まれます。また、高低差が少ないことでお年寄りや子供も安心です。ロースタイルは、安全でゆとりある生活を送りたい方にも適したスタイルだといえるでしょう。
ロースタイルでの部屋作り
高さの統一
ロースタイルを採用するなら、家具の高さを統一することをおすすめします。座る場所が低い場合はテレビも低い位置にあった方が見やすくなり、サイドボードなどの収納家具も低めのものにすれば、圧迫感がなく快適です。
また、足のないローベッドや低いテレビボードのメイン家具に加え、ダイニングテーブルをコーヒーテーブル程度の高さのものにすることもおすすめです。フロアランプも高さのあまりないものが良いでしょう。また、アーム部分のないテーブルランプ(ボール型、キューブ型ランプなど)を床に直置きすると、間接照明にもなります。
どうしても収納棚だけは大きい必要がある、という場合は、壁と似た色のものを選びましょう。壁と同化することで圧迫感が軽減され、大きさが気にならなくなります。
開放感のある空間
ロースタイルインテリアは、背の低い家具のおかげで部屋が広く見え、開放感を演出できるという特徴があります。しかし、背が低い家具を多用する分壁が空いてしまいがちに。壁紙や時計など、壁に掛けるインテリアで空間をうまく活用しましょう。
床を快適に
ロースタイルインテリアでは床に近い場所で生活することになるため、ラグなどの敷物があった方が良いでしょう。ふかふかのラグを敷けば温かみのある部屋が演出でき、また畳を敷けば和風になります。
落ち着く色で統一
色使いも大切なポイント。圧迫感のある原色系よりも、気分を穏やかにしてくれる淡い色味で統一するのがおすすめです。壁や床も明るめの部屋の場合、さらに開放感が出て実際の面積よりも広く感じられます。
おわりに
ロースタイルは、古くから床座の生活をしてきた日本人にとっては馴染み深い生活様式です。
フローリングの物件が多くなった現代でも、モダンなデザインのロースタイルインテリアは、違和感なく取り入れることができるでしょう。
部屋が狭いと感じている方も、インテリアを工夫して開放感のあるくつろぎ空間を作ってはいかがでしょうか。
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