こんにちは、リビングデザイナーの大澤です。
前回は収納によってすっきりと片付いたリビングで、家族が思い思いの寛ぎ方をしながら繋がっていく豊かさについてお話しました。
すぐに片づけられると、お客様を気軽にご招待したくなったり、ホームパーティでおもてなしをしたりと、交流が生まれてきます。
そこで今回は、人を招くリビングについて、お話しようと思います。
人をお招きするにあたって、お客さまにリラックスしていただき会話が弾む空間こそ、最高のおもてなしだと思います。
まず空間の作り方ですが、「広がり感」を大切にするといいです。
具体的には、天井面が連続するよう、LDKはできれば同じ仕上げ、同じ高さにしましょう。
リビングの一角に和室など、スペースの境界に建具が入る場合もあるかもしれませんが、欄間を設けるとか、部屋の境目が曖昧になるよう意識します。
また、フローリングの貼り方は、隣接する廊下やデッキとも揃えると、広がり感が生じます。
収納は、高さを抑えて、長さで収納量を確保するといいです。
長さが確保できない場合は、吊戸棚を加え、中央部分をオープンにすると狭さを感じません。
吊戸棚の下部には、間接照明を設置すると、照明の効果により視覚的に行き止まり感が曖昧になります。
収納の中に電化製品を入れる場合、配線方法をよく計画しないといけません。
配線を目立たせない方法としては、オープン収納の場合、配線が目立たないように収納内部はダークグレーで仕上げるか、面材と同じ色で仕上げるといいでしょう。
扉をつける場合は、配線キャップを用いてすっきりと収めたり、横方向にも配線を通せるように配線穴加工をしたり、扉内に電源を設けると良いです。
出典:Nico-livingroom
照明ですが、陰影をつけることで空間全体にメリハリがつき、家具や小物がぐっときれいに見えます。
そして、見せたくないものを隠せるというのも利点です。
生活感の強く出てしまうエリアの明かりを落としてしまうと、それらの存在を意識しないですみます。
上手に整えられた明かりの環境は、人をリラックスさせます。
お化粧(メイク)をイメージすると分かりやすいかもしれませんが、ベースになるライトを中心に、さまざまな目的の光を乗せていくイメージで多灯分散照明を計画するといいです。
出典:スラップモブラー
このようにして整えられたLDKは、人を招く準備が整いました。
パーティ当日は、玄関入ってすぐのところかリビングの一角に、「ウェルカムスペース」を設けてはいかがでしょうか?
コルクボードや黒板などでウェルカムボードを立てたり、季節のお花を飾ったり、パーティの目的に合ったインテリア小物をディスプレイすると、お客様の気持ちも盛り上がります。
また、パーティのメンバーが写ってる写真を飾るのも、一案です。
話題のきっかけになり、会話が弾むことでしょう。
クリスマスパーティならポインセチアとか小さいツリーなどを、暑気払いなら涼しげに金魚鉢や氷の暖簾を飾ってみたり。
パーティ主催者自ら、わくわくしながら準備が出来て、楽しめると思います。
ウェルカムスペースのベースは、コンソールがない場合、チェストや移動しやすい家具などを代用すると良いです。
出典:水野商品館
次回はリビング特集最終回、ペットと暮らすリビング/チビッコのいるリビングについてお話します。
どうぞお楽しみに。
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