こんにちは、リビングデザイナーの大澤です。
いよいよ今回がリビング特集最終回となりました。
今回はペットと暮らすリビング/チビッコがいる家のリビングについてお話します。
まず、ペットと暮らすリビングですが、床が最もポイントです。
床は人もペットも体が直接一番触れる場所ですし、あるデータによると犬の関節炎は床が滑りやすいことから発症しやすいそうです。
滑りにくい という点から考えると、理想はクッション性の高いカーペットがお奨めですが、抜け毛からダニやハウスダストが発生しやすく躊躇されるお客様も多いです。
抜け毛対策としては、フローリングがお奨めですが、これは滑りやすい素材ということでNG。
現実的にはタイルの床が良いと思います。
滑りづらく、汚れにも強く、メンテナンスしやすい素材です。
また、夏場はひんやりと冷たく、冬場は床暖房でポカポカ感を楽しめます。
出典:光信メンテナンス
家具はキズや汚れに強い素材のものを少なめに配置するといいでしょう。
その際、抜け毛汚れ対策として、出っ張りや隙間をなくすようにしてください。
ソファはツルツルとした表面のものをチョイスすると、抜け毛が絡みづらく、メンテナンスしやすいです。
家具はキャスター付きのものや、下がオープンになっていると、家具を移動しやすく掃除に便利です。
リビングの近くにはペット用のトイレスペースを設けるといいです。
ペットもトイレまで近く失敗しづらいですし、主人も排泄したことが目に留まりやすいのでまめに掃除が出来、臭いを防げます。
とはいえ、あまり見せたいものではないので、造作家具や階段下のデッドにトイレスペースを作るといいと思います。
寛ぐための照明としてご紹介した快適性ですが、ペットの為に特別することはないです。
しかし、ペットの体の目の高さを考え、寝床付近の照明を部分的にOFFできるように配慮してあげるといいと思います。
また、高齢になると視力が下がりますので、トイレに行きやすくするよう足元灯を設置するといいでしょう。
リビングの掃出し窓サッシは段差をなくし、バリアフリーにすると、安心で掃除が楽です。
サッシの溝に毛や埃が溜まるのを軽減できます。
バリアフリーにしますと、足腰の弱ったペット対策にもなります。
そして、チビッコのいる家のリビングですが、なかなかすっきりと暮らせないと相談いただくことが多いです。
まず、3歳以下のお子様がいらっしゃる場合、一過性のことと割り切って、むしろ片付かない状態をチビッコと一緒に楽しむくらいの気持ちで過ごされることをお勧めします。
チビッコは’散らかす天才’です。散らかすことで学習するので、神経質にならなくていいのでは と思います。
ポイントとしては、コドモ関係のもの(オモチャ・お洋服など)はカラフルで目立ちやすい物が多いので、そのままだと散らかった印象になります。
ざっくりと片づけられる定位置を作ること、そして蓋付のボックスなど隠せる収納物に入れると、片付いて落ち着いた雰囲気が作れます。
また、自宅学習にリビングやダイニングを利用したいとお話をいただくことがあります。
あるデータによると、子供部屋で勉強するより、LDで勉強した子のほうが成績がいいとか・・・
お子様が落ち着いて勉強でき、親御さんも目の届く範囲にお子様がいて、勉強の進み具合がわかるので安心ですね。
出典:プレザントワークス
ただ、LDは本来、家族のくつろぎの場だったり食事をする場所です。
そこに学習用品を持ち込むことになるので、注意が必要です。
文房具は小さいものが多く、乱雑になりがちですし、消しゴムのかすなどゴミも出やすいので汚れやすいこともあります。
LDに持ち込む学習用品を厳選すること、持ち込んだものは定位置を決めてすぐに戻せるようにする工夫をするといいでしょう。
例えば、文房具は収納場所にラベルを貼って分かり易くしたり、勉強道具が入る大きさのカゴを用意して、すぐに片づけられるようにしたり。
ランドセルがリビングに置きっぱなしにすると、片付いていない印象になりがちなので、お子様が片付けやすい高さの台や棚などに決まった置き場所を作るといいです。
モノの定位置があれば、「片づけて」の声も最低限になると思います。
また、お子様の動線をイメージして、持ち物の収納場所を決めると、物を探す時間が少なくなります。
5回にわたり「リビング」についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
一般的なお話になることが多く、実際の皆さまのリビングはどうなのか?まで言及できているのか、歯がゆくもあります。
しかし、このサイトをきっかけにして、フットワーク軽く部屋の模様替えをしてみたり、次のお住まいのヒントとしてアクションを起こしたりと、ほんの一部でも、皆さまの今後の「リビング」作りのご参考になれたら嬉しく思います。
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