今やサブカルチャーの中でもビッグジャンルになった、ゴシックスタイル。クラシカルでミステリアスな雰囲気を、インテリアコーディネートにも取り入れてみませんか?
今回は、色や雑貨選びなどで、ゴシックスタイルの独特な世界観を作り出すポイントをご紹介します。
目次
ゴシック(ゴス)とは?
ゴシックとは本来、12~15世紀のヨーロッパで主流だった建築様式を指す言葉でした。当時は、現代のゴシックスタイルに見られるような、黒を基調とした退廃的なイメージを持つものという認識はなかったようです。時代が進むにつれてゴシックの意味がどんどん広がっていき、さまざまな意味を持つようになったといわれています。
さまざまな意味を持つゴシックですが、ここで紹介するゴシックとは、闇や死、恐怖などのホラー的な暗さや、懐古的、退廃的、幻想的なイメージを持つ世界観を指します。
部屋全体をダークカラーでそろえよう
ゴシックスタイルのインテリアといえば、黒、紫、赤といったダークカラーがよく使われます。荘厳さや暗い雰囲気を出したければ、トーンを落としたダークパープルやワインレッドを使うと良いでしょう。ゴールドやシルバーを取り入れたい場合は、キラキラと輝くものよりも、燻したようなくすみのあるものがよく馴染みます。
しかし、部屋全体をダークカラーでそろえようと思っても、日本の住宅では白い壁が一般的です。そのため、部屋全体を完璧にダークカラーでそろえるのは難しいかもしれません。そのような場合は、壁をダークカラーのファブリックで覆うか、剥がせる壁紙の使用をおすすめします。
白い壁のままでダークカラーの面積を増やす場合は、ダークカラーの雑貨や鏡、額装したポスターなどを飾ってみましょう。そうすることで白の面積が減り、ダークカラーの面積が増えます。
↓貼ってはがせる壁紙についてはこちらの記事をチェック♪↓
おすすめの柄・素材
ダマスク柄(花や果物などの植物をつなげて繰り返す柄)、アラベスク柄(植物のツタをつなげて繰り返す柄)はクラシカルなゴシックのイメージにぴったりです。市松模様(チェッカー)を取り入れると、近代的でパンクな要素が入ります。
また、バラや蝶、羽、骸骨、標本、十字架などをモチーフにした雑貨やファブリックを選ぶと、ゴシックらしいイメージにまとまるでしょう。ベルベット素材やファー素材を取り入れれば、ゴージャス感がプラスされます。
家具や照明にもこだわろう
ゴシックスタイルでよく使われるのは、柔らかい曲線を描く猫脚の家具です。テーブルや椅子、ベッドなど、さまざまな猫脚家具があるため、好きなものから取り入れましょう。
猫脚家具の他にも、ツイストやボビンレッグなど、飾りのあるアンティーク家具が人気です。
↓猫脚家具を使ったインテリアコーディネートは他にもあります♪↓
アンティーク家具は装飾が施されていて豪華ですが、その分高価なものが多いというデメリットもあります。コスパ優先で家具をそろえたい方は、DIYで手持ちの家具をゴシックインテリアに合う家具に変えるのもおすすめです。市販のインテリアを好みの色に塗る、取手を華美なものに取り替える、布地を貼りかえるなどの工夫次第で、雰囲気をガラリと変えることができるでしょう。
また、燭台立てが付いたシャンデリアがあれば、部屋を大幅にクラシカルな空間に変えられます。しかし、クリスタルやガラスを使用したシャンデリアはかなり高価なため、シャンデリアを設置したい場合はアクリルなどのフェイクを使った安価なものを検討すると良いでしょう。
ただし、シャンデリアはフェイクであっても重量があるため、賃貸住宅では取り付け不可の場合があります。注意してください。
存在感のあるゴシック雑貨を飾って生活感をなくす
雑貨を飾る際にも、黒や紫、赤などの色味を守ることがポイントです。
雑貨は多めに飾ってもさまになりますが、少なめにする場合は1つ1つの雑貨を大きなものにしたり、豪奢なデザインにしたりすると存在感のあるインテリアになります。
なお、生活感が出る日用品などは極力隠しましょう。例えば、ティッシュボックスにはカバーを掛ける、ゴミ箱は収納タイプにして隠す、家電には布を掛けておくなどの工夫をすることで、生活感を取り除いてください。
おわりに
ゴシックスタイルでは、黒を基調に、紫や赤などを使うのが基本といえます。さらに、ゴシックに合う柄や素材、家具、照明、雑貨でダークな世界観を作り出しましょう。
生活感のないゴシックスタイルのインテリアに対し、ハードルが高いと感じている方もいるかもしれません。しかし、ポイントを押さえればゴシックスタイルのインテリアを実現することは可能です。ぜひチャレンジしてみてください。
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