こんにちは、リビングデザイナーの大澤です。
今回は『団欒が弾むリビングの形』についてお話します。
その前に、日本のLDKの歴史について少しお話したいと思います。
昔、台所(キッチン)は女性の家事労働の場でありました。
『ハレとケ』という言葉もありますように、ハレの日には南側の日の当たる座敷で行事が行われます。
滅多にないハレの日ですが、使用頻度が低いにもかかわらず南側に位置し、対して日当たりの悪いジメジメとした北側は、台所を配置することが多かったのです。
冷蔵庫のない時代ですから、食糧保管という意味でも北側が良かったのでしょうが、台所仕事は今より拘束時間も長くきつい労働で 女性は北側に追いやられていた期間が長かったのです。
今はというと家族が平等で、お料理から片づけまで積極的に参加しています。
しかし、そうは言ってもお母さんが中心となって動いていることには変わりありません。
そこで、お母さんが家事労働者にならないことが、団欒に繋がっていきます。
今流行のオープンキッチンは、お母さんが台所仕事をこなしながら、団欒に参加できる装置の代表格ですね。
配膳や後片付けも楽で、お料理をしながらリビングにいる子供の様子がうかがえるので、小さな子供がいる家庭にも喜ばれます。
他の家族も、スムーズに家事を手伝うことができます。
出典:la CASA
また、オープンキッチンは、開放的で気分が良いですし、家族やゲストとの会話が弾み、ホストが脇役になりません。
子供がお手伝いに参加しやすく、複数の人が作業しても邪魔になりません。
ただ、気をつけなければいけないのは、臭いや音です。
臭いは、換気機能をしっかりチェックし、外気が入りやすい設計にすることが大切です。
また、オープンであることから、全てが丸見えになりますので、収納量の確保と収納機能の充実が必要です。
キッチンを常にきれいにしておかなければいけない というプレッシャーもあるかもしれません。
そこは、LDKのレイアウトを工夫することで、クリアできる問題です。(キッチンの収納については、次回リビング収納の話と絡めてお伝えしたいと考えています。)
このように、キッチンからダイニング、ひいてはリビングにまで繋がる ’装置’ を作ることで、団欒が格別に弾みます。
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