フランスの高貴な王室インテリアを再現！ロココ調のお部屋を作ろう

ベルサイユ宮殿などに見られる、フランスを代表するインテリア様式であるロココ。お城での優雅な住まいを再現したかのような豪華で華やかなロココ調インテリアは、女性に人気が高く憧れの存在ですよね。
しかし、当時と現代の室内や生活様式は違います。今回は、現代の住まいに上手くロココのエッセンスを取り入れ、センス良く快適に暮らすインテリアテクニックをご紹介します。

1 ロココ調とは？
2 憧れのロココ調なお部屋作りのコツ
3 気分はまるでお姫様！ロココ調インテリアの選び方
4 甘さを抑えたおしゃれなロココ調大人部屋の作り方
5 おわりに
6 インテリアコーディネートの知識を活かせる仕事って？

ロココ調とは？

ロココ調は18世紀後半のフランスで発祥し、貴族を中心にヨーロッパ中に広まりました。ベルサイユ宮殿の庭に飾られた「ロカイユ」という貝殻モチーフの装飾が語源です。
ロココ調の特徴は、淡い優しい色合い、曲線的で優雅、アシンメトリー（左右非対称）な造形、ゴールドのモールディングやガブリオール・レッグ（猫脚）の家具などが挙げられます。

憧れのロココ調なお部屋作りのコツ

お部屋のすべてを、一つひとつのエレメントが芸術品であるロココ調で揃えるのは大変ですよね。現代のインテリアでは、見た目がしつこくなりすぎてしまうのを避け、適度にすっきりと視野が抜ける空間のある、ロココ調とモダンを組み合わせたスタイルがおすすめです。

賃貸住宅の場合

内装に制限のある賃貸住宅の場合は、装飾的な家具をセレクトすることでロココ調インテリアをつくることができます。部屋の広さにもよりますが、インパクトのある家具は2、3点程度に抑えることがコツです。
リビングなら、猫脚・曲線的な背もたれ・ボタン留めのソファーと、同じくロココ様式の彫刻が施されたチェストを置き、その他の家具はモダンでシンプルなものにしましょう。
ベッドルームであれば、豊かなドレープのジャガード織のカーテンをあしらい、ベッドはロココ調らしいカーブと装飾のヘッドボードのものを選びます。照明器具やサイドテーブルは、モダンなデザインのものにするのがおすすめです。

持ち家の場合

インテリアを自由に変えられる持ち家の場合は、思い切って壁にモールディングを取り付けたり、豪奢なシャンデリアを設置したりしてダイナミックな空間演出をします。
その他の家具は、あえてガラス天板のテーブルなど、辛口でモダンなものを揃えるといいでしょう。
ロココ調の甘さとモダンの辛さがミックスされ、洗練されたインテリアスタイルが出来上がります。

カラーコーディネート

ロココ調は、カラーコーディネートが大切なキーポイントです。
本来のロココ調も淡いパステルカラーを使用しますし、装飾的なアイテムを調和させるためにも、使う色の数は制限しましょう。家具の脚、花瓶、置物など、部分的にゴールドを使うとゴージャスさを出すことができます。

気分はまるでお姫様！ロココ調インテリアの選び方

ロココ調インテリアは、定番のプリンセス部屋にぴったりです。ベースカラーはホワイト、アクセントカラーはパステル調のピンクやパープル、ブルーなどが良いでしょう。
ベッドやソファーのフレーム、ドレッサー、鏡などは、色をホワイトで統一し、バラなどの植物モチーフをあしらったデザインのものを選ぶのがおすすめです。

甘さを抑えたおしゃれなロココ調大人部屋の作り方

落ち着きのある大人っぽいロココ調のお部屋にしたい場合は、モノトーンやグレー、ベージュ系でまとめましょう。
ホワイト×ブラックの組み合わせは、モダンなアイテムとも相性が良く、クールで落ち着いた雰囲気に。グレー系やベージュ系は、華やかなロココ調でありながら、シックでまとまりのある空間をつくることができます。