日本、とくに都心の単身者が住むようなワンルームは、部屋が狭く、コーディネートしようとしてもパズルのようでレイアウトが難しいのが現状です。しかし、生活の中心となる部屋であれば快適に住みたいですよね。
そこで、今回はレイアウトのコツを中心にワンルームのインテリアコーディネート術をご紹介します。
目次
レイアウトのポイント「ゾーニング」
ワンルームの最大の利点は仕切りがないということです。しかし、その利点がコーディネートをする上での難しさでもあります。寝るところと食事をするところ、くつろぐ場所と作業する場所が入り乱れていると、全体的に落ち着きのない雰囲気になってしまいがちです。
そこで、「どこで何をするか」を区分けすることが重要です。例えば、ここは寝るゾーン、ここは食事をするゾーンというように、ゾーニングをするということです。といっても、その境目に線をひいても仕方がありません。ゾーンを分けるためには、どんなふうにレイアウトをすればよいのでしょうか。
方法1:距離を作りゾーンを分ける
狭いワンルームの場合、ベッドとソファやテレビを配置することによって、ゾーンはほぼ決まってしまいます。ベッドのあたりが寝るゾーン、ソファやテレビのあたりがくつろぐゾーンになります。
これらのゾーンの距離をなるべく離す、たとえば、長方形の部屋であればベッドを部屋の長手方向に対して横向きに置き、その反対側にテーブルやソファを置けば、寝るところと食べたり、何か作業したりするところを分けることができます。
方法2:家具で仕切ってゾーンを分ける
たとえば、ベッドと机の間にカラーボックスなどを置き、そこから右は寝るゾーン、そこから左は起きて何かをするゾーン、というように分ける方法です。
間を仕切る家具は背の低い家具を選ぶことをおすすめします。背の高い家具を置くと圧迫感が出ることもあります。このあたりからゾーンが変わるということが分かればよいのです。
簡単な方法は収納家具で仕切る方法ですが、ソファの背を使って仕切ることもできます。自分の持ち物のなかで、うまく使えそうなものを探してみてください。
方法3:目隠しをつかってゾーンを分ける
目隠しになるような屏風型のパーティションを設置して、ゾーンを分けてもよいでしょう。部屋の天井まで突っ張るラックのようなものであれば、壁面収納のようにも使えて便利です。
大きめの観葉植物でベッドの頭部分だけを隠す、または天蓋のように布をかけてもよいかもしれません。
方法4:視線をずらしてゾーンを分ける
ゾーンを分ける方法には、物理的に分ける以外にも方法があります。それは視線をずらすということです。
例えば、椅子やソファを、ベッドを背にして置くとします。座っているときにはベッドは視界に入らないため、作業をしていても寝ることを意識して集中が途切れるようなことはありません。
視線の向きのほかに、高さで分けることもできます。立っていればテレビやパソコンが見えるけれど、ベッドに横になったときには見えないといったように動作によって姿勢が違うことを利用して、ゾーンを分けることもできます。
方法5:使う時間帯でゾーンを分ける
和室がふとんを敷けば寝室に、大テーブルを出せばダイニングになるということをヒントに考えてみましょう。ベッドをやめて布団にすれば、日中は広いスペースが確保できることになります。押し入れがない場合は、布をかぶせてソファのように使うこともできます。
おわりに
明確な仕切りのないワンルームをうまく使いこなすポイントとして、ゾーンを分けることをお伝えしました。うまくゾーンを区切るには、距離を離したり、家具や目隠しで隠したりするほか、視線や時間帯をずらすことで気分を変えることもできます。ベストなレイアウトを見つけるためには、いろいろ試してみることが重要です。
↓ワンルームは仕切りがないので、統一感のあるコーディネートがしやすいのもメリット。ゾーニングを活用してつつ統一感のあるオシャレな部屋づくりをしたい方はこちらの記事をチェック♪↓
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