【インテリア専門学校では伝えきれない】
建築・設計職に役立つ資格
建築・設計職に役立つ資格
社会に出て仕事をする上で、さまざまな資格を持っていると有利な場合があります。
特に建築や設計関連の仕事に就く場合、資格がなければ求人に応募できないものもあります。
そこで今回は、将来、建築・設計職に携わる際に、役立つ資格にどのようなものがあるのかをご紹介します。
【役立つ資格1】建築士(1級・2級・木造)
建築・設計分野で役立つ資格といえば、やはり建築士が第一に挙げられます。
建築士は、建物の企画・設計から工事許可申請、現場監理、そして工事が設計書通りに行われているかをチェックする工事監理まで、建築の全てを担当します。
建築士の資格は、「1級建築士」、「2級建築士」、「木造建築士」の3つに分かれており、種類によって扱う仕事内容も異なってきます。
木造建築士は、1階または2階建てで延べ面積300平方メートル以下の木造建築物、2級建築士は延べ面積500平方メートル未満の建築物の設計や工事監理を行うことができます。
1級建築士になれば、病院やビル、学校などあらゆる建築物を扱うことが可能になるため、1級建築士は建築関連の中で最高峰の資格といえるでしょう。
一般的には、木造建築士、2級建築士の資格を取得した後に実務経験を積み、その後さらなるキャリアアップを目指して1級建築士の資格取得に挑みます。
1級建築士になるまでには、建築または土木学科卒業の学歴や実務経験が必要であり、合格率も10%程度と難関ですが、将来的に建築家として独立を考えるならぜひ取得したい資格です。
【役立つ資格2】建築施工管理技士(1級・2級)
建築施工管理技士は、鉄筋工事や大工工事、内装仕上げ工事など、建築工事全体の施行計画を作成し工事現場における工程管理や品質管理を行います。
資格には大規模工事を扱う1級と中小規模工事を扱う2級の2種類がありますが、資格試験を受けるためには、建築士と同じように特定の学歴や実務経験が必要です。
建築施工管理技士はさまざまな職種の作業員監督を務めるため、指揮力、統率力、協調性、そして、施工中の予想外の事故や災害などの問題が生じても冷静に対処できる能力、先を読む力が要求されます。
【役立つ資格3】宅地建物取引士(宅建士)
自分で設計・建築を手掛けた建物を自ら販売したい、賃貸物件にしたい場合、不動産取引の資格が必要となります。その資格が宅地建物取引士(宅建士)です。
以前は宅地建物取引主任者という名称でしたが、2015年4月1日から現在の名称に変わりました。
資格内容に大きな変化はありませんが、「知識及び能力の維持向上」や「信用失墜行為の禁止」などが宅建業法に加えられていることから、より高い意識を持つことが強調されているといえるでしょう。
宅建士は、不動産に関する契約書の作成、売買・賃貸物件についての重要事項説明、重要事項説明書への記入・押印、契約書への記入・押印の3つを独占業務として行います。
つまり、宅建士の資格を持っていなければ、不動産を売ることも貸すことも直接は行えない、ということになります。
そのため、宅建業者には、5人に1人の割合で有資格者が配置されることが法律で定められており、まさに不動産取引においての必須資格といえるでしょう。
おわりに
建築・設計関連の仕事は資格を持っていることが前提、という傾向があります。そのため、事務や経理といった一般的な職種ではなく、あくまでも建築・設計に関わりたい場合は資格の取得が必要となります。
しかし、職種によっては資格を取得しただけですぐに安定した未来が保証されるというわけではない場合もあります。建築・設計関連の仕事は資格の他に実力も重要ですが、自分の実力を試したいという向上心を持った方にとっては、やりがいや手応えを感じられる仕事と言い換えることもできるでしょう。